左から高博さん、しほりさん
ひっつみ
結婚4年目を迎えた林高博さんと妻のしほりさん。お腹の中にいる赤ちゃんの存在は、互いの両親はもちろん、岩手にいるしほりさんの祖父母、両家の親戚たちの大きな歓びです。今年の夏は岩手へ行くことができなかったため「心だけ里帰りする気持ちです」としほりさんは岩手の郷土料理であるひっつみを作ります。
小さいころから母親と一緒に小麦粉を捏ねたり、野菜を切ったりとお手伝いをしてきた思い出の味で、祖母から母親へ、母親からしほりさんへと引き継がれていく伝統の味が今では林家の定番となりました。
本格的に料理をし始めたのは結婚後だというしほりさんですが、今では、普段からテレビや本を見て一生懸命に料理の勉強をし、レパートリーを増やしています。「いつも栄養バランスを考えながら、メニューに飽きないようにと、いろんな料理に挑戦してくれるんです」と高博さんは感謝しきり。優しく握られたおにぎりに思わず頬もほころびます。
充実した食事をきっかけに2人の会話も弾み、自然と一緒にいる時間も増えました。残り少ない2人きりの時間を楽しみながら、新しい家族を迎える準備も万端。3人に増えた食卓は、赤ちゃんが新しい主役となり、その子の成長をつぶさに感じることができるかけがえのない時間となるはずです。
鶏モモ細切れ | 100g |
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人参 | 1/2本 |
ごぼう | 1/3本 |
しめじ | 半株 |
サラダ油 | 適量 |
しょうゆ | 大さじ2 |
みりん | 大さじ2 |
三つ葉 | 適量 |
A 出汁醤油 | 大さじ2 |
A 酒 | 大さじ2 |
A 水 | 800cc |
小麦粉 | 200g |
水 | 90cc |
❶小麦粉に水を半分入れてなじむまで混ぜ、残りの水も少しずつ加えて、耳たぶの柔らかさまで捏ねる(1時間程度寝かせる)
❷油で炒めた鶏肉を醤油、みりんを入れて炒め煮をしたあと、野菜類とAを加えて火が通るまで煮る
❸ひっつみの生地を伸ばしながらちぎって鍋に入れて、生地が浮いてきたら火を止め、三つ葉を添えたら完成